建築展

建築展|8/3〜8/24

建築家のコレクティブによる未来への提言

都市の前提が揺らぐ現代社会の変化を背景に、ポストオリンピック・パラリンピック=2021年以後の東京の都市状況を「東京=島京2021」をキーワードに考えたいと思います。建築の教育現場では建築家から架空の設定をもとに課題が出され、それに対して提案が制作されます。課題には時代性や出題者の建築観が盛り込まれます。今回は建築家である中山英之、藤村龍至が「東京=島京2021」の現状に対するオルタナティブを問う課題を作成し、“考える現場” としての建築展を提案します。参加者はプロジェクトメンバーとして総勢13名の建築家とともに展示期間の1ヶ月間を通じて制作と議論を続け、提案をまとめていきます。最後にはゲストを迎え討論を行い、来場者と共に東京の未来像について考えます。

課題「島京2021」について|中山英之


Illustration by Hideyuki Nakayama

美術を学ぶ学生は、実社会で作家活動を行うアーティストとなんら変わらず、絵を描き、彫刻を彫り、映像を撮ります。一方建築を学ぶ学生は、建築家と同じように家を、美術館を、駅を、タワーを建てることはできません。

けれども、だからこそ建築教育の現場で出題される「課題」には、出題者自身の問題意識が反映されることになるし、そこへの応答として練り上げられた学生たちによる架空の設計図は、現実の都市を向こうに回した、あり得たかもしれないもうひとつの都市を、時に描きさえもするのです。

2021建築展とは、この建築「課題」の持つ想像力や批評性を、展覧会の形を借りて広く公開することで、私たちにとっての2021とは何かを問い、描き出そうとする試みです。

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課題タイトルは島京2021(TOKYO2021)です。

大手町、日本橋、京橋、銀座、六本木、渋谷、品川、、、。

複数のエリア再開発が同時多発的に進行し、互いに競争を繰り広げる現在の東京を、エリア=島の集合体の都=「島京」と仮に呼んでみます。

この「島京」化へと連なる東京の近現代史を背景に、そこにもうひとつ、現在の「島京」への批評としての新たな「島」を構想することが、今回の課題です。

取り組むのは学生、社会人を問わず公募される複数のチーム。各チームは、議論を活性化するために選抜される若い世代の建築家と対話を重ねながら、案を練り上げて行きます。

それらのプロセスは、ゲストを招いた最終講評会まで全てが会場で進行し、そのまま公開されます。

課題とそこへの応答を通して、2020年のオリンピック・パラリンピックにピークを迎えるであろうこの「島京」化のその先の東京を問い直す試み。それはあるいは、島京/島国=東京/日本という入れ子構造を透かして、この国の「2021」を考えることでもあると言えるかもしれません。

入場 ウェブサイトより事前登録
※展覧会は2会場で開催されており、うち1つは事前登録なくご覧頂けます。
会期 8月3日(土)〜8月24日 (土)
オリエンテーション:8月3日(土) 11:00-16:30
公開ワークショップ:8月4日〜8月23日 11:00-20:00
公開講評会:8月24日(土)午後
8月12日(月)休館
タイトル 課題「島京2021」
ディレクション 中山英之
課題作成 藤村龍至
映像展示 宮川貴光
課題文|藤村龍至

「島京2021」
島の集まりとしての東京と、その将来像を考える

2020年のオリンピック・パラリンピックを控えたグローバル・シティ東京の近過去は、1990年代始めのバブル経済の崩壊による停滞と、2000年代の新しい政策「都市再生」による蘇生の20年であった。我が国の金融業や不動産業、建設業は、都市再生の名のもとに適用された大幅な規制緩和策のおかげで、かろうじてバブルの負の遺産がもたらす停滞から蘇生できたといっても過言ではない。

「都市再生」は、民間が資本を投じやすくするために、行政主導から民間主導へと都市政策の進め方を変えた。規制を緩和し、公共貢献の提案を求めることによって、民間が知恵を出し合ってプロジェクトのあり方を提案する内需拡大策であった。

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1990年代までの東京では行政が主導して「多心型都市構造をつくる」という全体像の目標が示され、7つの副都心のひとつである臨海副都心では「アジアの国際金融センターをつくる」という役割が与えられていた。現在は大手町、日本橋、京橋、銀座、六本木、渋谷、品川というような、小さな地域の像が際立ち、さらに有名企業が六本木から渋谷へ、日本橋から大手町へというように地域から地域へと移転する、休日の買い物客を互いに集め合う、というように、有名企業の立地や集客を巡って地域間の競争が本格化した。

その結果、大都市としての東京の全体像は失われた代わりに、東京駅周辺の大丸有に対して渋谷が生活文化を強調し、日本橋が江戸からの歴史を強調し、というように小さな地域の個性が明確に打ち出されるようになった。

こうして東京は小さな地域=「島」の集合体の都=「島京」へと変容した。

東京における都市再生の総仕上げが2020年のオリンピック・パラリンピックである。これまでの都市再生は東京ミッドタウン、丸ビル、渋谷ストリームというように、地下鉄駅と直結した商業床の上に文化施設が入り、さらにオフィスが載った容積率1400%から1600%の新しい巨大建築をたくさん生んだ。これらの複合型巨大建築のあり方は、世界に例を見ない日本独自のものであり、戦後を通じて発展を続けてきた我が国の高度な建設技術によって支えられている。

しかし開発が進み事例が増えてくるに従い、差異化を競うはずのその建築の内容は、成功事例が生まれる度にそれらの模倣も見られるようになり、近い将来、似たようなテナント構成と公共貢献メニューによる、新たな均質化が始まることも懸念される。

そこで本プロジェクトではオリンピック・パラリンピック後の東京=「TOKYO2021」を考えるために、この20年で小さな地域の集合へと更新された東京の像を「島京」と読み替えるとともに、その将来像を考えるために以下のふたつの問いを立てる。

問1 これまでの「島京」を構成する島々の課題を定義し、新しい島の像をスケッチしなさい
問2 東京の湾岸に設定する敷地*に規制緩和による内需に応えるだけでもなく、インバウンドを始めとする外需に応えるだけでもない、新しい経済空間としての新しい「島」を設計し**、それをもってこれまでの島京を批評するとともに、将来の東京のあり方を描きなさい

*敷地は都市計画区域と港湾区域の境界に位置する臨海副都心の外周部にあるA地区とする。この埋立地はかつて7つの副都心のひとつに位置付けられたこともあったが、現在では交通の不便さから島状に孤立している。この島のあり方を考えることが東京の今後を考えることになる。
**なお、プロジェクトの規模は仮に3000億円程度とする。既存の有名な都市開発がどのような規模で実行されたのか、よく確かめること。
***グループ作業の進め方など詳細は当日指示する。

参加建築家

ディレクション


中山英之

1972年福岡県生まれ。1998年東京藝術大学建築学科卒業。2000年同大学院修士課程修了。伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、2007年に中山英之建築設計事務所を設立。2014年より東京藝術大学准教授。主な作品に「2004」、「O邸」、「石の島の石」、「弦と弧」、「mitosaya薬草園蒸留所」、「Printmaking Studio/ FMC」主な著書に『中山英之/スケッチング』(新宿書房)、『中山英之|1/1000000000』(LIXIL出版)『, and then: 5 films of 5 architectures/建築のそれからにまつわる5本の映画』(TOTO出版)。

www.hideyukinakayama.com


課題作成


藤村龍至

建築家。1976年東京生まれ。2008年東京工業大学大学院博士課程単位取得退学。2005年藤村龍至建築設計事務所(現RFA)主宰。2010年より東洋大学専任講師。2016年より東京藝術大学准教授。2017年よりアーバンデザインセンター大宮(UDCO)副センター長/ディレクター、鳩山町コミュニティ・マルシェ総合ディレクター。2018年より日本建築学会誌『建築雑誌』編集委員長。住宅、集合住宅、公共施設などの設計を手がける他、公共施設の老朽化と財政問題を背景とした住民参加型のシティマネジメント、ニュータウン活性化、中心市街地再開発のデザインコーディネーターとして公共プロジェクトに数多く携わる。

ryujifujimura.jp


プロジェクトメンバー


浅子佳英

建築家。1972年神戸市生まれ。タカバンスタジオ主宰。2010 年東浩紀と共に合同会社コ ンテクチュアズ(現ゲンロン)設立、思想地図 βvol.1、vol.2 出版後退社。商業空間を通した都市のリサーチ、批評、設計活動を行う。著書に「TOKYO インテリアツアー」(安藤僚子との共著)。主な 論考に「コム・デ・ギャルソンのインテリアデザイン」(『思想地図 β』Vol.1 所収)など。主な作品に 「gray」。八戸市新美術館建設工事設計者選定プロポーザルにて最優秀賞(西澤徹夫建築事務所との 共同設計)。

yoshihideasaco.com


成瀬友梨

成瀬・猪熊建築設計事務所共同主宰
「シェアする場をデザインすること」をコンセプトに、設計・企画を行っている。
代表作に「Dance of light」「ナインアワーズなんば駅」「LT城西」「31VENTURES KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」「豊島八百万ラボ」など。
主な受賞に、大韓民国公共デザイン大賞 国務総理賞、第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 出展 特別表彰、2015年日本建築学会作品選集新人賞、主な著書に、『シェア空間の設計手法』(責任編集,学芸出版社)、『子育てしながら建築を仕事にする』(編著,学芸出版)

www.narukuma.com


西澤徹夫

1974年京都府生まれ。1998年東京藝術大学建築学科卒業。2000年同大学院修士課程修了。青木淳建築計画事務所勤務を経て、2007年に西澤徹夫建築事務所を設立。主な作品に、「建築がうまれるとき ペーター・メルクリと青木淳」展、「今和次郎 採集講義」展、「パウル・クレー|おわらないアトリエ」展、「Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演」展、「窓学10周年記念 窓学展/窓学国際会議」展の会場構成、「東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーリニューアル」、「西宮の場合」、「907号室の場合」など。現在、京都市京セラ美術館、八戸市新美術館が進行中。

www.tezzonishizawa.com


藤原徹平

建築家。横浜国立大学大学院Y-GSA准教授、フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰、一般社団法人ドリフターズインターナショナル理事。 1975年横浜生まれ、横浜国立大学大学院修士課程修了2001年~隈研吾建築都市設計事務所勤務、設計室長・パートナーを経て2012年退社。2012年より現職。一般社団法人ドリフターズインターナショナル理事、宇部ビエンナーレ審査員・展示委員・運営委員。
主な作品に「等々力の二重円環」、「代々木テラス」、「稲村の森の家」、「2017横浜トリエンナーレ会場デザイン」、「那須塩原市まちなか交流センター」など。著書に『7inch Project〈#01〉TeppeiFujiwara』(ニューハウス出版、2012年)、共著に『アジアの日常から』(TOTO出版、2015年)、『応答 漂うモダニズム』(左右社、2015年)など。受賞に横浜文化賞 文化・芸術奨励賞 日本建築士会連合賞奨励賞、東京都建築士会住宅建築賞、日本建築学会作品選集新人賞など。

www.fujiwalabo.com


吉村靖孝

1972年 愛知県豊田市生まれ。1995年 早稲田大学理工学部建築学科卒業。1997年 早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了。1999年 文化庁在外芸術家研修員としてMVRDV(蘭)。2005年 吉村靖孝建築設計事務所設立。東京大学大学院、東京工業大学、東京理科大学ほかにて非常勤講師を歴任。2013年 明治大学特任教授。2017年 立命館大学客員教授(現職)。2018年 早稲田大学教授(現職)。
主な作品:「フクマスベース」日本建築設計学会賞、日本建築学会作品選奨、WADA賞。「中川政七商店新社屋」日本建築学会作品選奨、日経ニューオフィス賞、グッドデザイン賞 。「Red Light Yokohama」JCD大賞 / 「Nowhere but Sajima」東京住宅建築賞金賞、日本建築学会作品選奨。
主な著作:「ビヘイヴィアとプロトコル」(LIXIL出版)。「超合法建築図鑑」(彰国社)。「EXCONTAINER」(グラフィック社)。

www.yasutakayoshimura.com


岩瀬諒子

新潟県うまれ、京都大学工学部卒業。同大学工学研究科修了。EM2N Architects (スイス) 、隈研吾建築都市設計事務所を経て、2013年大阪府主催、河川沿いの広場設計業務実施コンペ最優秀賞受賞を機に、岩瀬諒子設計事務所を設立。当該作品を堤防のリノベーション「トコトコダンダン」として2017年に発表。建築空間、土木インフラやパブリックスペースのデザインまで、領域横断的に設計活動を行う。主な受賞に日本造園学会賞(設計作品部門)、グッドデザイン金賞、藝大美術エメラルド賞、和歌山市和歌山城前広場及び市道中橋線設計事業者の公募型プロポーザル1等など。東京藝術大学助手を経て、現在京都大学、神戸大学、法政大学等にて非常勤講師。

ryokoiwase.com


木内俊克

木内建築計画事務所代表。東京大学建築学専攻T_ADS Design Think Tank担当。2004年東京大学建築学専攻修了。Diller Scofidio + Renfro、R&Sie(n) Architects勤務を経て、木内建築計画事務所を設立。舞台美術・建築から、公共空間・都市計画に至る領域横断的デザインの実践の傍ら、コンピュテーショナルデザイン教育/研究活動に従事。代表作に、都市の残余空間をパブリックスペース化した『オブジェクトディスコ』(2016)、同一空間で複数パフォーマンスの同時多発を行った『whenever wherever festival 2018』(2018)など。

www.toshikatsukiuchi.com


常山未央

1983年神奈川県生まれ. 2005年東京理科大学工学部第二部建築学科卒業. 2005-2006年ブノート・ザパタアーキテクツ(スイス). 2006-2008年スイス連邦政府給付生. 2008年スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)修士課程修了. 2008-2012年HHFアーキテクツ(スイス). 2012年Madeleine Kesslerとともにmnm設立. 2013-2015年東京理科大学工学部第二部補手. 2015年-同校助教. 武蔵野美術大学,関東学院大学にて非常勤講師, 2013年鹿島出版会SDレビュー入選, 2015年東京建築士会住宅建築賞「不動前ハウス」. 2016年ヴェネチアビエンナーレ日本館展示「en:art of nexus」(不動前ハウス出展)にて審査員特別賞受賞. 2017年鹿島出版会SDレビュー入選, 2018年ISAIA国際学会Excellent Research Award受賞「西大井のあな」.

studio-mnm.com


中村航

1978年東京都生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業、早稲田大学大学院建築学専攻修了、同大学博士後期課程、助手、嘱託研究員を経て2010年~2016年東京大学大学院建築学専攻隈研吾研究室助教。2011年に東南アジアの街路における屋台の研究で博士号取得、設計事務所Mosaic Designを設立。2017年より明治大学IAUD教育補助講師、2018年より日本大学非常勤講師、2019年より早稲田大学非常勤講師。主な作品に、代官山「Falo」、自由が丘「mondo」、表参道「Cori. @Commune246(現2nd)」、博多「Numbershot」など商業建築を中心に、ホテルやフードトラックを利用した都市開発、住宅のプロジェクトも進行中。共編著に『シェアをデザインする』学芸出版社、『クマラボイントウホク』東大出版会など。

mosaicdesign.jp


連勇太朗

1987年神奈川県生まれ。2012年慶應義塾大学大学院(SFC)修了。2012年にモクチン企画を設立。モクチン企画は縮小型社会における新たな都市デザインを開発し実装することをミッションに掲げた、建築、デザイン、不動産、コミュニティデザインなどの専門家からなるNPOである。主なサービスに「モクチンレシピ」「パートナーズ」など。2018年に株式会社@カマタを設立、共同代表に就任。京急線高架下開発プロジェクト「梅森プラットフォーム」のディレクション、2019年4月にインキュベーションスペースKOCA(コーカ)をオープン。主な著書「モクチンメソッドー都市を変える木賃アパート改修戦略(学芸出版社)」。

www.mokuchin.jp


企画アドバイザー


永山祐子

1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998−2002年 青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。ロレアル賞奨励賞、JCDデザイン賞奨励賞「LOUIS VUITTON 京都大丸店」、AR Awards(UK)優秀賞「丘のあるいえ」、ARCHITECTURAL RECORD Award, Design Vanguard、JIA新人賞「豊島横尾館」、山梨県建築文化賞、JCD Design Award銀賞、東京建築賞優秀賞「女神の森セントラルガーデン」など。現在、ドバイ国際博覧会日本館、新宿歌舞伎町の高層ビルなどの計画が進行中。

www.yukonagayama.co.jp


最終公開討論会ゲスト


青木淳

1956年、横浜生まれ。82年、東京大学工学部建築学科修士課程修了後、磯崎新アトリエに勤務。91年に青木淳建築計画事務所設立。個人住宅を始め、《青森県立美術館》、《杉並区大宮前体育館》に代表される公共建築、ルイ・ヴィトンの商業施設など、作品は多岐に渡る。99年に日本建築学会作品賞、2005年に芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。主な著書に『JUN AOKI COMPLETE WORKS』(1・2・3巻)、『原っぱと遊園地』(1・2巻)、『青木淳 ノートブック』、『フラジャイル・コンセプト』、編著に『建築文学傑作選』などがある。

www.aokijun.com


豊田啓介

建築家。東京大学工学部建築学科卒業。1996-2000年安藤忠雄建築研究所。2002年コロンビア大学建築学部修士課程修了(AAD)。2002-2006年SHoP Architects(New York)。2007年より東京と台北をベースに、蔡佳萱と共同でnoizを主宰(2016年より酒井康介もパートナー)。建築を軸にデジタル技術を応用したデザイン、インスタレ ーション、コンサルティングなどを国内外で行う。2017年より建築・都市文脈での テクノロジーベースのコンサルティングプラットフォームgluonを金田充弘、黒田哲二と共同主宰。東京藝術大学芸術情報センター非常勤講師、慶応大学SFC環境情報学 部非常勤講師、EXPO OSAKA/KANSAI 2025 招致会場計画アドバイザーほか

noizarchitects.com


中村佑子

映像作家。1977年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。映画作品に『はじまりの記憶 杉本博司』(2012)、『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』(2015)。主なテレビ演出作に「幻の東京計画 首都にあり得た3つの夢」(NHK BSプレミアム、2013)、「建築は知っている ランドマークから見た戦後70年」(NHKEテレ、2014)、「地球タクシーレイキャビク」(NHK BS1、2018)など。近年は文芸誌『すばる』にてエッセイを連載するなど文筆業のほか、スーザン・ソンタグ『アリス・イン・ベッド』のリーディング公演(シアターコモンズ2019)の構成、演出を手がける。


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